試合詳細 |
8月22日(土)14:00開始 | とんびいけ球場 | ||||||||||||||||||||||||
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勝:鈴木 8勝1敗 | |||||||||||||||||||||||||
本:藤野 2号 |
成城ソネッツ | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 盗塁 | ||
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1 | [二] | 北 川 | 四球 |
左安 |
捕飛 |
1 | |||
2 | [右] | 望 月 | 投飛 |
投犠 |
二ゴ |
0 | |||
3 | [左] | 谷 口 | 右飛 |
右三
2 |
左二 |
0 | |||
4 | [一] | 宮 川 | 一ゴ |
一飛 |
中飛 |
0 | |||
5 | [遊] | 梶 井 | 左安 |
遊ゴ |
三振 |
0 | |||
6 | [捕] | 小 川 | 捕飛 |
遊ゴ |
遊ゴ |
0 | |||
7 | [投] | 鈴 木 | 一ゴ |
二安 |
死球 |
0 | |||
走 | 宮 本 | 1 | |||||||
8 | [指] | 藤 野 | 左本
1 |
三失 |
中安
1 |
0 | |||
9 | [三] | 中 嶋 | 右安 |
三ゴ |
1 | ||||
10 | [中] | 笠 井 | 三安
1 |
左安 |
0 |
投手 | 投球回 | 球数 | 安打 | 三振 | 四死球 | ボーク | 自責点 | 勝敗 |
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鈴 木 | 6 |
114 |
1 |
11 |
6 |
0 |
4 |
勝 |
試合経過 |
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8月の強烈な日差しの中、いよいよ草魂カップ春季大会の決勝への切符をかけた戦いが始まる。
先発投手はもちろんエース鈴木。 今季ここまで防御率1.29。特にここ3試合は21イニング連続自責点なしと絶好調。 公式戦も全て一人で投げ抜き、準決勝までチームをのし上げてきた。 この日もいつもよりも気合いを入れて砂埃舞い上がるマウンドへと上がる。 その初回。 12球であっさり3者凡退にしとめ、まずチームに勢いをつける。 すると1回裏。 トップバッター北川がフォアボールを選び出塁。 そして2番望月の2球目にスタートを切り2塁を奪う。 何としても先制点が欲しいGMのサインは「送りバント」。 しかしこれを望月が決められずピッチャーフライに倒れると、続く3、4番も打ち取られ無得点。 流れをつかむことはできなかった。 鈴木の2回のマウンド。 先頭バッターにフルカウントからフォアボールを出すと、二盗、三盗と立て続けに決められ1死3塁とこの日初めてのピンチを迎える。 この場面で敵の作戦は思い切った「スリーバントスクイズ」。 しかし鈴木の高めの豪速球を転がすことはできず、ファールとなりスリーバント失敗。 続くバッターも三振に切りこの回も無失点。 その裏のソネッツは梶井がこの日のチーム初ヒットをレフトへ放つも、続く打者の初球に盗塁失敗。 結局3人で攻撃を終え、まだまだホームが遠いソネッツ。 鈴木はこの日もいつものようにチームを鼓舞する力投を続け、3回もいきなり2者連続で三振を奪い、前の回から5者連続三振。 2アウトからまたもフォアボールと盗塁でピンチを迎えるも、後続を打ち取り無失点。 これで自身の記録も15イニング連続無失点となった。 エースの力投に応えたいソネッツ。 3回の先頭バッターは6月にホームランを放ってから1本もヒットが出ていなかった不調の藤野。 打率は2割ちょうどでこの日の打順も8番に降格されていた。 しかしこの日の藤野のスイングは鋭かった。 2球目を完璧に捕えると打球は高々とレフトに舞い上がり、打った瞬間に入るとわかる完璧なホームラン。 欲しかった先制点を一振りで手に入れた。 さらにこの日DL明けでいきなりスタメン出場の中嶋。 ホームランの後のざわついた空気の中集中力を研ぎ澄ませ1、2塁間をきれいに破るヒット、そしてライトが後逸する間に一気に2塁に進む。 ここで恐怖の10番笠井が三遊間に強い打球を放つと、打球は三塁手のグラブを弾きレフトの前に転がる。 それを見た中嶋が一気にホームを狙って2点目。 こうなると止まらないソネッツ打線。 北川がレフト前にクリーンヒットで続き、望月が今度こそ送りバントをきっちり決めて2、3塁。 ここで前の打席でいい感触を残していた3番谷口。 ソネッツ1の好打者は右中間に強烈な大飛球をかっ飛ばし2人のランナーを還すタイムリースリーベース。 これで4対0大きくリードを奪う。 そしてここから試合が一気に動き出す。 続く4回。 鈴木がこの日3つ目のフォアボールで先頭バッターを出すと、3塁まで進塁されてしまう。 すると1アウトから振り逃げのバッターを1塁でアウトにする間に3塁ランナーにホームインされて1点を返される。 その裏は1アウトから鈴木が4試合連続安打となる内野安打で出塁すると、続く藤野のサードゴロを三塁手が悪送球。 一気に鈴木がホームインして1点追加。 4回を終えて5対1。 試合は完全にソネッツペースで進んでいた。 しかし、機動力野球で準決勝まで勝ち残ってきたBITTERS。 ここまでもノーヒットながら、フォアボールや振り逃げで何度もチャンスを作ってきた。 そして5回。 2死から振り逃げでランナーを出すと、たび重なるバッテリーミスで3塁へ。 ランナーに呼吸を乱され、さらに砂埃で苦しむ鈴木は2者連続フォアボールを与え満塁に。 ここで3番バッターが放った打球は左中間の真ん中へ。 まさかの走者一掃タイムリーツーベース。 この日初の外野への打球、さらに初めてのヒットが3点タイムリーとなってしまい、5対4の1点差。 暑さと砂埃で苦しいマウンドだが鈴木は後続を三振に取りどうにか1点のリードは保ったままスリーアウト。 この大会初めて辛い表情を見せる鈴木。 追加点を取って楽にしたい5回裏の攻撃。 1アウトから好調谷口が今度は鋭い打球で左中間を破るツーベース。 このチャンスにバッターは4番宮川。 しかし内野フライを打ち上げ2アウト。 さらに梶井も三振に取られて無得点。 スコアは5対4のまま、いよいよ最終回の6回に。 あと3人抑えれば決勝進出というプレッシャーのかかるマウンド。 ここで鈴木は先頭バッターにまさかのデッドボールを与え同点のランナーを出してしまう。 最後まで機動力攻撃を仕掛けるBITTERS。 二盗、さらにこの日7個目となる三盗を決められてまたもやプレッシャーをかけられる。 ここまで鈴木がヒット以外で出したランナーは四死球の6人と振り逃げの1人。 その全てのランナーを何らかの形で得点圏まで進められ、苦しめられている。 鈴木もキャッチャー小川も体力は限界だったが、ここで最後の気力を振り絞り2者連続三振。 そして最後の打者を渾身の投球でサードゴロに打ち取りゲームセットかと思われた。 …しかし、このプレッシャーのかかる守備。この日初めて打球を処理した中嶋が1塁に悪送球でセーフ。 ランナーが還り土壇場で5対5の同点に追いつかれてしまう。 そして最終回裏。 ここまで来て絶対に負けられないソネッツナイン。 1点取れば決勝進出が決まる最後の攻撃。 1アウトから鈴木がデッドボールで出塁。 ここで息を切らす鈴木に代走宮本。 ここまで味方にサインを出し続けたGMがサヨナラのランナーとして1塁へ。 バッターは藤野。 カウントが1−3となったところで宮本が果敢に二盗を決めチャンスメーク。 投球はストライクでカウントは2−3。 ここで藤野が放った強烈な打球。ショートの右を破りさらにセンターが後逸する間に宮本が歓喜のホームイン! 1回戦に続いて準決勝でもこの男の一打で試合を決めての勝利。 苦しい試合を制して全員で喜びを分かち合った。 創設5年目のメモリアルイヤーを迎えている成城ソネッツ、この勢いで一気に決勝戦も勝利し、初の栄冠を手にすることができるか。 |
「人生最高の試合でしたね」 | |
「まぁそうっすね」 | |
「今日はみんな本当によくがんばった! 次も力を合わせて勝ちましょう!」 |
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